細胞農業とは

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細胞農業という言葉をご存知だろうか?

東京大学と日清食品ホールディングは、手のひら大の容器で牛の細胞を育てるという共同研究を行っているという。現在の技術では1センチメートル角までに育てるのがやっととの事であるが、25年までにはステーキサイズまで実現したいという。

培養肉は過去にも研究されていたが、200グラムの肉を培養するための培養液が約3,000万円もかかっていた。それが、技術の進歩により現実味を帯びている。

米コンサル会社の試算によると、世界の食肉市場は年々伸びており、25年には130兆円に、40年に190兆円に拡大し、培養肉のシェアは35%を占めるであろうと驚きの試算が出ている。

11年に70億を超えた世界人口は2100年には110億人達する見込みで、維持費や設備費、家畜の水や餌等の経費を考えると、培養肉の優位性がお分かりいただけるだろう。

それだけではない。家畜のゲップや排泄物から発生するメタンガスは、同じ量の二酸化炭素の25倍も地球温暖化を進める要因となっている。

人類が豊かになればなる程、自然の摂理に逆らって、化石燃料を浪費し、地球温暖化が進むことで、自然災害が頻発する事態にいま我々は直面している。世界がひとつとなって、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが進みつつあるが、今後の進捗を注視していきたい。

また、今後の世界人口の推移を考えると、「食」の次元でも変革が必要であることが理解できる。近い将来、スーパーの精肉コーナーにも「培養肉」が販売されているかも知れない。

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